大切なことは全てダークソウルが教えてくれた
普段の僕といったらソーシャルゲームやTVゲームなどには手を出さず、忙しい仕事の合間を見つけては読書に勤しむことで年間30000冊の本を読む思慮深い男ではあるのだが、ここ3,4ヶ月ほどでプレイしていた家庭用ゲームがある。「ダークソウル」という作品をご存知であろうか。
昔スロットで勝ったあぶく銭で勢い任せに買ったPS3がまだ僕の部屋では現役稼働中で、なぜかゲームソフトは1つもない。トルネというテレビ録画機能付きのハードだけがつけてあり、あとはBlu-rayの再生用機器として存在していたのだが、この度しっかりと本来の役目を果たす時がきた。友人に話すと、俺もやりたいと言ってくれた。1人では心もとなかったのでとてもありがたかった。
このゲーム、簡単に言うとクソ難しい。個人主観だけれども、ゲーム素人だしセンスが全くない僕にとってはあり得ないくらい難しい。超簡略的に説明すると、敵を倒しながら経験値を貯めて自分や武器のレベルアップをしてボスを倒していく、というシンプルなアクションゲームなのだけれど、それがマジで難しい。
まずめっちゃ死ぬ。何回も死ぬ。道中の雑魚キャラが強すぎて何十回も殺される。ボスには何百回も殺される。死んだら今まで頑張って倒した経験値が0になる。なのでレベルが上げられなくなる。無くした経験値は死んだ場所まで取りに戻らないと復活しない。経験値を無くしたまま取りに戻れなかったら今までの経験値は完全になくなる。道中でセーブができず、チェックポイントまで行かないと休憩ができない。一度休憩すると今まで倒した雑魚キャラが復活する。マップが複雑で自分が今どこにいるかがわからなくなる。地図などはない。とまあ大まかに挙げるとこんな感じである。雑魚キャラが強いという矛盾を生み出すゲームに僕は初めて出会った。興奮した。週5日働いて2日休むだけの同じことを繰り返してきた僕に刺激を与えてくれた。自分より明らかに強い敵を見たときに思わず笑ってしまう戦闘民族の気持ちがわかった気がした。超えたい。この壁を超えていきたい。高ければ高いほど登った時気持ちいいもんなと心の中のミスチルが僕を戦いに駆り立てた。何度も死んだ。何度も戦った。理不尽とも言えるようなハメ殺しをされてコントローラーをねじ切ろうとしたことは1度や2度ではなかった。その度に友人に止められた。会社でほぼ無言のぼくが感情を剥き出しにした。ふざけんな!クソが!ぜってえぶち頃す!覚悟しろやゴミ野郎!は?このゲーム作ったやつ頭おかしいだろ!今の当たってなかっただろうが!ああぁぁ!どうしてだよおぉぉぉ!!
シリーズが1,2,3あるけれど、2まではクリアできました。
めちゃくちゃ難しいけれども、ボスを倒した時はかなりの達成感があった。このシリーズにハマる人は基本的にM体質だと思う。
そしてつい最近、会社で受けた健康診断の結果が来た。今まで一度も注意喚起などはなく、健康そのものだった身体だったが、今回は一つの項目でE判定と診断された。Eというのは精密検査が必要となるくらいのレベルらしく、早めに医師の診断を受けろと言うことだった。両親が高血圧だしそれか?いや、酒の飲みすぎで肝臓の機能が悪くなったのか?と思ったが、結果はそうではなかった。
総コレステロールが低い??多すぎるよりいいじゃん。なんだびっくりするじゃんやめてよもう。
いや、でもE判定ってなんだろう、ちょっと怖いしとりあえずインターネットで調べてみると
攻撃的な言動、精神不安定に結びつくようだった。心当たりがあり過ぎる。
ダークソウルは、理不尽なことが身に降りかかっても耐えうるブラック企業耐性、なにかを成し遂げた時の達成感、そして自分の健康状態に警鐘を鳴らしてくれる最高のゲームなのだ。
草々
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