歯のお話①
歯列矯正をしようと思う。
幼少期に矯正装置をつけていた経験のある方もいるだろう。 歯科矯正の料金は結構高い。私も詳しく知らなかったが、少しばかり友人から話を聞いたりネットの情報を見ると、相場は60〜100万はするっぽかった。中古で5年落ちくらいのコンパクトカーなら買えそうな値段である。 前提として私は歯並びが悪い。 出っ歯かつ、下の歯はでこぼこしすぎてリアス式海岸のようになっている。
永久歯が生え始めたころから薄々感じてはいたものの、そこまでコンプレックスに感じた記憶はなく、幸いなことに義務教育期間のぼくは圧倒的な陽キャポジションだったので、歯並びの悪さを理由にいじられたり虐められたりすることはなかった。
しかし高校生ともなるとやはり当然のことながら異性の目を気にするようになり…となるはずだったが私はそういった感情もあまりなく、ついに高校3年間一度も女性とお付き合いをすることはなかった。工業高校のように男女比率に圧倒的な差があるわけではなかったので、決して恋人ができない環境ではなかったと思うし(モテるモテないとかじゃなくてあくまでも環境の話ですヨ)、隠キャグループでもなかったと思う。運動部の部長も任されていたし(弱小)、引きこもってもなかったし、出っ歯で歯並びが悪かろうが別に不自由と感じることなく生きてこられてしまったのである。
それなのになぜ思春期を越え、アラサーになろうとするこのタイミングで歯科矯正をしようとしているのか。
理由はただ一つで、「歳を取ってもカッコよくいたい」からである。
これだけ聞くと「じゃあ今はカッコいいのか」「自惚れんな」「刺すぞ」などという声が飛んできそうだが、それがまあ割と自分の顔自体は嫌いではなく、二重まぶたで目も大きくて眉毛との距離も近いので目元だけなら結構自信がある。いや、マジで。
じゃあなぜこのタイミングで中古車一台分のお金を払ってまで歯科矯正をするのか。
人生は大人になってからの方が長い。 私も25歳を越え、周りの友人はガンガン結婚し、子を授かり、育てられる身から育てる身に移り変わっていく。
歳を重ねるにつれ、自分だけの人生ではなくなっていく。 これからの人生について私は少し考えた。
やがて歳を重ね、周りの友人たちのように結婚し、子を授かり、その子を育てたとき、カッコいいパパで居られるだろうか。肌にツヤがなくなり、シワも増え、歯がガチャガチャの親父を前に、果たしてま
だ見ぬ未来の我が子は笑ってくれるだろうか。
否。
事後では遅い。事前にやるべきことはやっておくべきなのである。 聞くところによると、歯並びを治すことで虫歯になりにくくなったり、口回りだけでなく身体を蝕む様々な病気になりにくくなったりするらしい。どうやら歯列の綺麗さは色々な病気のリスク軽減に通ずるものらしかった。噛み合わせが悪いと偏頭痛とかにもなりやすいらしい。 見た目にも清潔感がプラスされて、より健康な身体を維持できる。win-winでしかない。
あれこれ理由を語ってきたが、結果的に
モテたいから
という理由で結果は収束する。
男の動機は大体モテたいからなのである
モテたいからスポーツやるし、バンドやるし、筋トレするし、勉強するし、歯列矯正をするのである。
装置の期間は約2年とのこと。 やはりベストのタイミングは永久歯に生え変わってすぐするのが良いらしい。子供時代に歯列矯正の経験がある方は本当に親に感謝すべきだよ だってマジで高えもん。歯並びって遺伝とかあるの？でもうちの親は別に出っ歯じゃないしそんなに関係ないのかな。運ゲー要素強そう。
お子様にお考えの方や自分がやって見たいと思ってる成人の方、この機会に一緒にやっていきましょう
草々。
